黒鯛釣具 遠征ツアー

2008、男女群島 2月17日出発 2泊3日釣行



あじか磯釣りセンター ブラック ヘラクレス(前田船長)  女島二重南向きポイントより撮影



今年は当店から3人と、岡 雅之氏、中澤伸好氏、村上国夫氏の6人。偶数なので二人1組のチームが組め理想の人数となりました。

メンバーは最高、天候もまずまずのようです。何か良い事がありそうな予感を感じての遠征でした。マイクロバスを仕立て、いざ出発。

途中でDVDを買い求め、映画鑑賞しながら楽しい車中となりました。運転は交代しながら安全走行。のんびり山陽道、九州自動車道を

走って昼前に平戸口に到着。 (京都から乗用車なら9時間半、マイクロバスなら10時間半ぐらいでしょうか)


船着場で準備をしていると、背後より柴山社長から声を掛けられた。挨拶を交わし、しばし雑談。社長曰く、最近調子が良くなっているそうだ。

クーラーは遠慮して4箱にしているので、「少ないですね〜、足りませんよ!」と、アドバイスがあった。これで、全員気合が入りましたね!

今回の船はヘラクレス。2泊3日組の私達が一番先に声が掛かり、荷物を積んで乗船。









15時、定刻通りヘラクレスは港を離れた。

これからの期待を胸に秘め、意気揚々の釣り師軍団で船は満杯。熱気が漂い、体感温度は上昇の一途。

今回、初参加の村上さんは着替えを始め、隣の勝部君はビールを飲み寝る準備のようです。これから始まる3泊3日の荒磯での釣り。

少しでも寝ておく事がベストですね。厳寒期の釣りは激しい自然との戦いのようなもの。強風に煽られ、夜に雨など降ろうものなら

強靭なつわもの共でも泣きが入ってしまう。寝るに寝れず、体力は消耗し気力は失われ、やがては悲惨な結果で帰港となる。

自然に逆らわず、体力の温存とペース配分は非常に大切。これは長年、男女群島に通って得た教訓です。











大海原にポツンと浮かぶ大ザメ、小ザメ(右)


五島を過ぎたあたりから船は揺れたが、約3時間で男島に到着。夕闇が迫るなか船内は一気に慌しくなった。船は南下しながら釣り人を

降ろし最後に女島二重奥に船は着けられた。残されたのは私達6人。次は岡さんと、中澤さんが上がる予定でした、ここで前田船長より

マイクでアドバイスがあった。「3人グループで上がって下さい」予期せぬ言葉で、少し慌ててしまう。チームは二人一組。

食料や寝袋バックは全て共同バックとなっており、船上で分けるにはバックも足らなくなり大変な作業となる。船長曰く、「小ザメに行き

ますけん、3人がベスト。波が高いので4人は無理です」思案していると、村上さんが「私が離れます」との気遣いの言葉が掛かかった。

せっかくの船長の好意を無にする訳にもいきません。村上さんに申し訳ないと思いながら、慌てて荷物を分け、とりあえず岡さん、中澤さん、

村上さんグループで二重に上がってもらった。船は南に向かって一直線、大きく揺られながら小ザメに到着。すでに日は暮れ、

暗闇のなか慎重に渡礁する。何度経験しても慣れる事はなく、足が竦む磯です。




北東の強い風が吹き、大ザメとのワンドの中はサラシで真っ白になっている。残念ながら、夜の好ポイントは釣りになりません。

船長の忠告通りポイントは限られていた。とりあえず竿は3人出したが一人は釣りにならず、弾けてしまう。暫く頑張ってみたがやはり

3人は無理。やってやれない事は無いがポイントの潰し合いは避け、効率よく釣った方が無難。そこで私は竿を置き、男女群島2回目の

和也のアドバイスをする。


竿はシマノインターラインαズーム遠征48-53 4号、ハリス10号、針はヘッド伊勢尼13号、中通し円錐ウキ1.5号。ハリスの長さは2ヒロほしい

ところですが夜間はトラブルが多くなる。極力押さえ1ヒロと少しにする。針が大きいので余りハリスにガン玉は打ちません。サシエは浜市の

Gクリル3Lを使用。このサシエはお勧めです、一度お試し下さい。風が無ければ2匹刺しにしたいのですが、強風のため諦め1匹を丁寧に

刺します。これで巨グレ仕掛けの完成です。あとはマキエと仕掛けの同調に気を配り、棚を探るだけです。

尾長グレはマキエが大事。それにここはサメ瀬です。少々打ってもマキエの打ち過ぎなどあり得ない。水族館なみに、ありとあらゆる巨大魚

が群れている。まず、山内シャクのLカップで3杯、オキアミを針に刺して2杯、投入してから2杯。一投ごとに計7〜9杯ぐらい打ちます。

マキエはオキアミ3枚とマルキューグレパワーSP1袋をセットし、合計7セット持参している。初日はエンジン全開で飛ばすので、サメ瀬では

2セットが瞬く間に無くなってしまった。







ここ数年、温暖化の影響なのか潮の流れに変化が現れている。潮見表が参考にならない下げ潮の流れが延々と続く。一向に小サメに適した

上げ潮は通らない。しかし、愚痴を言っても始まらず、当て潮を釣りこなすしかありませんね。ここで釣果が悪いと笑い者にされてしまいます。

当て潮なので、繊細なグレ釣りのセオリーは無視、撒きエサとの同調だけに気を配る。勝部君と和也は風に負けず頑張り、カツオの1本釣りの

如く尾長を抜き上げる。磯の上は戦場と化し、衛生兵の私は魚の処置に大忙し、嬉しい悲鳴です。グレは尾長ばかりで型は40cm〜50cmクラス

でした。時々、和也と交代しながら私も釣果を伸ばします。23時頃、今までと違ったアタリが出る。ウキ入れのスピードが違い一瞬で見えなくな

った。これでだいたい大きさの判断が付く。スピードとパワーは50cmクラスと比べ物にならず、慎重にやり取りを繰り返し水面に浮かせたが、

なかなかタモに入らない。6mのタモがギリギリで、垂直に落ち込んでいる。角度がないとタモ入れは難しいし、タモ役は磯際ぎりぎりに立ので

危険も増す。長引くと時間のロスとなり、危険を回避するため道糸を掴んで抜き上げる。荒っぽい釣りとなりますが安全第一が優先です。

重たく壁に擦りながら上げるのでグレは傷だらけ(上の写真)となります。










日付が変わった午前1時頃、勝部君にも待望のアタリが出て57cmをゲット。










和也も3時頃 57cmをゲット。今年は高知県の鵜来島ではグンカン高場に上がり、男女群島2回目でサメ瀬に上がり、幸せな奴です。

                                 恵まれ過ぎかも・・・・・








(徐々に風も収まり静かになったサメ瀬) 19時頃より朝7時まで頑張りました。尾長グレ 40〜58cm 64匹


夜が明け、見やすくなりましたがこの釣果に十分満足でした。ここで巨グレ仕掛けの竿は全員収納。後は3人で竿は1本にして、

日中の尾長用に変更。竿BBX尾長SP3号、リール4000LBD、道糸4号、ハリス4号、針は合わせ尾長の8号。

後ろはこのタックルを持つ和也です。この釣り座は足場の確保が難しく立つと不安定。危ないので必ず座らせました。

この後、5匹程追加して全員尾長グレの引きを満喫。「ガン・ガン!」竿に響く尾長の引きは最高でした。

後は磯の掃除をして仲間3人のため、昼まで場所を確保してました。

竿を出し続けたら、まだまだ釣れていたと思いますが・・・、初日なので船に積んでいるクーラーには食料と飲み物が残ったまま。

なんとか荷物を整理し、無理やり詰め込んで大型クーラー2箱満タンとなった。










小ザメの尾長は回遊性の強いブルーでした。                    満潮時の小ザメ(左)と大ザメ (波飛沫で黒光りしてます)





正午頃、船はやって来ました。岡さん、中澤さん、村上さんら仲間3人とバトンタッチです。

今回、タナは浅く3ヒロ前後だったのでその旨を伝え激励し、束の間の再開ですぐにお別れとなりました。



次に上がったのは女島の墓の下のハナレ、ここは始めて上がる磯。様子は分からないが好い雰囲気です。

広い場所なので、3人が十分竿を出せます。長い休憩をしてから、のんびりと竿を出す。(休憩中、勝部君は口太をバンバン釣ってました)

和也はサメ瀬の疲れが出てお昼寝、大の字で寝ておりました。


ここではガマの竿に変え、繊細な仕掛けで楽しみたかったが、休憩が長すぎたので夕方が差し迫っていました。もう遅いので竿3号、

ハリス4号のままで通す事にする。潮の流れが読めてくると、順調に口太グレが10匹程釣れ、40cm以下は放流して良型3匹をキープする。

夕方となり夜用、尾長の竿をセット。

磯際を丹念に攻めるが気配はまったく無し。あまりに退屈なので沖の潮目狙いにチェンジ。シブシブの電気ウキが南に流れ波間を漂う。

やがては潮目に当たり吸い込まれていった。ウキは見えなくなり、後は手探りで糸を張らず緩めずで神経を集中する。潮目は重要なポイント

慎重に道糸を手にそえアタリを待っていると、衝撃のアタリが来ました! 糸が指を弾き、猛スピードで引き出された。慌ててスプールを

押さえ大アワセを入れるが竿が起きない。「こいつは巨グレの引き!」と思い、体勢を整え糸を持って行かれた分を巻き取る。手に汗する瞬間

ですが、しかし・・・、???/ この糞馬力と重量感は〜・・・??? 糸を半分巻き取った時点で嫌な予感がしました。ほぼ、メダイだと悟った。

期待を裏切られ空しさを感じた時、あっけなく針が外れた。今回は1匹だけ持ち帰ろうと思っていたので再度投入する。すると、まったく同じパターン

で潜行流に引き込まれ、連続のヒット! 今度のは先ほどより大きそう。慎重に寄せたが、磯際で暴れるの、なんの。往生際が悪い奴だ。

根には入らないメダイだが、とぉ〜とう〜、根に触れ10号ハリスが飛んでしまった。時計を見ると20時、後ろでは勝部君がたたずんで見ていた。

ちょっぴりお疲れのようで、私もお付き合いして終了となりました。 (これが尾長だったら、もちろん釣りは続行ですね!)


今夜は場所も広いし星も出ている。波も穏やかでゆっくり寝れそうです。

安心して宴会が開けます。モツ鍋チャンコでビールをグビグビ、泡盛の残波をゴックン、ゴックン! 磯で楽しむ温かい鍋と酒は格別で、

男女群島ならではですね。 (釣り馬鹿の他愛の無い話も弾み、この風景は好い思い出となり脳裏に焼き付いてしまいます。数年経っても鮮明

に甦ってくる事でしょう) 世間を離れ、絶海の孤島生活。頭の中は空っぽで、考えるのは魚の事だけ。自然に感謝の念が湧いてくる。

日常のストレスからは開放され、清々しい気分。こんな楽しい釣りが、「後、何年楽しめるかなぁ〜」等と、ふと現実に戻って、考えさせられる

時があります。


後は3人共爆睡でした。夜間の単独行動は危険が一杯潜んでます。、チームワーク良く行動したいものです。

墓の下のハナレ、名前が悪く心配だったが、何事も無く出てきませんでした。熟睡でき、やれやれ、でした)



午前4時頃、寝袋カバーを叩く嫌な音で目が覚める。「パチ、パチ、ポトッ、ポト、ポトン」寝込みを襲う雨の音。嫌な音ですね〜。

仕方なく起き上がり、手際よく寝具を片付ける。暫くして朝の弁当船がやって来た。そこで、風向きが変わるのか、撤収の準備を告げられる。

朝から慌しくなりました。離島遠征では良くある事ですね。雨は30分程で止み助かりました。次に上がったのは女島二重の奥。

ここで、船長から報告がありました。「明日帰る船の機関に不具合があり、修理に手間取ります。申し訳ありませんが今日この船で

帰ってもらえませんか」・・・でした。 う〜ん、残念ですが仕方ありませんね。安全第一が最優先、いっぱい釣らせていただいたので

納得でした。



(二重奥) 残された時間は3時間半程でした。右も左も人が居たので、場所が狭く二人分しかありません。

ここで私はあっさり納竿しました。高場に腰掛け、美味しい朝ビールをプッシューと開けてグビ、グビ・・・でした。

二人にエールを送り観戦です。二人仲良く、尾長を1匹ずつ仕留めて納竿となりました。





天気も良く、「今日こそ60cmオーバーだぁっ〜」と思っていた3人です。残念ながら、1日早い帰港となりました






    さらば、男女群島。 多分、もう一度出直します。「巨グレよ〜! 待ってろよ〜!!!」

もちろん、後からサメ瀬に上がった3人も爆釣でした。大型クーラー4箱満タンになり、八ッポークーラー

2箱を買って詰め込んだ次第です。






何時ものように帰りは高速の入り口付近にある、武雄温泉で一泊しました。

ビールを10数本、焼酎3本空け、完全にできあがっている六人衆です!

左から勝部君、2番目は初参加の村上さん。(天候に恵まれサメ瀬に上がれた、ラッキー村上氏。次回もお誘いしたいです!)

タオルを巻いた和也の次(後方)は、日刊FPCに明翔会、チームバトラーに籍を置くトーナメンターの名手、中澤さん。

次は私で、右側は大物釣り師、岡さんです。(今回も60cmを仕留めました。さすがです!)








40cm以下を放流しながらこの釣果。憧れの磯、グレの楽園は健在でした!

  (多数のご参加、お待ちしております)  (有)黒鯛釣具 石塚 俊広